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人事担当者向け!保険料控除申告書/年末調整のチェック方法

人事担当者向け!保険料控除申告書/年末調整のチェック方法

11月も終わりに差し掛かり、年末調整の申告書の回収も完了した頃ではないでしょうか。この記事では申告書の書き方の要点を挙げますので、人事担当者様など、ソフトで年末調整の計算を行う前のチェックにお役立ていただければと思います。また、国税庁の「平成30年分 年末調整のしかた」と各申告書の裏面を合わせてご確認ください。

今回は昨年から特に変更点の無い「給与所得者の保険料控除申告書」を見ていきます。

 本人が書いた「給与所得者の保険料控除申告書」の控除額が正しいかどうか?のチェックです。先入観を持たず正確に確認するため、申告書裏面に貼られた「保険料控除証明書」から手元計算し、結果がご本人記載の控除額と一致するかと確認するといいでしょう。計算方法はソフト使用・Excel・手計算と様々かと思います。
 保険料控除の計算自体は難しく無いですが、保険会社によって証明書の記載方法が異なるのが悩みの種かと思います。下記の通り、いくつかの「キーワード単語」を押さえれば判別しやすいと思いますのでご参考ください。

 生命保険料控除には「一般の生命保険料」「介護医療保険料」「個人年金保険料」があります。分類として「新制度・旧制度」がありますが、介護医療は「新制度」しかありません。

 「キーワード単語」を探す前に、証明書によっては、上部に払込み額全ての合計、下部に申告用の額を記載しているものがありますので、注意してください。下部に「(参考)本年(証明年度)12月末時点の申告予定額は次の通りです」や「12月末までお払込みの場合は下記金額をご申告ください」、「ご申告額は以下の通りです。」等のニュアンスの記載があれば、そちらが年末調整計算に使用する申告額です。

下記の「キーワード単語」にそれぞれ蛍光マーカーを引いていきましょう。

<一般の生命保険料>:「新生命保険料控除制度」「新制度」「新」もしくは「旧生命保険料控除制度」「旧制度」「旧」、「一般」、「年間払込掛金合計」「一般申告額」「年間払込掛金合計」「差引本年度控除対象予定額」等

<介護医療保険料>: 「介護医療」「介護医療申告額」「年間払込掛金合計」「差引本年度控除対象予定額」等

<個人年金保険料>:  「新制度」「新」もしくは「 「旧制度」「旧」、「個人年金」、「年間払込掛金合計」「個人年金申告額」「年間払込掛金合計」「差引本年度控除対象予定額」等

複数枚あれば、上記の各合計額と、計算後の3つの合計額が一致すればOKですね。
保険料控除申告書上の「イ」「ロ」「ハ」「イ+ロ+ハ」の額です。

 地震保険料・旧長期損害保険料は、特に単語の拾い出しなくそのまま記入です。複数枚あれば合計します。
ただし、同じ証明書に複数の保険料の記載がある場合、「いずれかを申告する」等と注意書きがある場合がありますので、ご注意ください。

 地震保険と同様、記載された申告額をそのまま記入します。複数枚あれば合計します。

◆「配当金」や「割戻金」はそれらを引いた後の年間払込掛金合計や証明額を申告します。
◆「年払い」の場合、一括で納めているため特に合計額の記載はありません。記載の証明額を記入すればOKです。

(ご参考)
手計算時にこんな早見表があると便利かと思います。(30年度)
人数が多い場合はExcelで数式を立て、簡易チェックツールを作成してもいいかもしれません。

年末調整作業を進める中で、また気づいた点があれば更新していきます!

合わせてご覧ください
人事担当者向け!年末調整のチェック方法 ②扶養控除・配偶者控除

2018/11/28 高橋

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