赤字経営でも逃げられない負担の大きい社会保険。社会保険は毎年、4~6月の給与の平均値から年間の社会保険料が決定します。従って、4~6月が繁忙期で残業が多くなるような会社は、社会保険料が高くなります。しかし、以下の2つの条件をクリアした場合、4~6月の平均値から社会保険料を決定する方法とは別の方法で社会保険料を決定できます。人口の構造上、社会保険料の上昇は避けては通れません。容易に対策ができることは対策しておきましょう!!
条件1 2等級以上の差異がある。
前年7月~6月を比較して社会保険料を決定するには、4月~6月と前年7月~6月を比較して2等級以上の差異があることを証明しなければなりません。また、通常とは異なる方法で社会保険料が決定されるため、従業員毎に同意を得なければならないことから、紙面下部に本人の印鑑を押印します。
条件2、例年、4~6月は繁忙期であることを証明できる
前年7月~6月を比較して社会保険料を決定するには、毎年、4~6月は特別に忙しいという証明ができなければなりません。つまり、今年だけ特別に4~6月は忙しい、というのでは本手続きは行えません。
なお、本手続きは、会社単位ではなく、個人単位で手続きできます。従って、経理部門の○○さん、営業部門の○○さんのみの手続きが可能です。