2020年からハローワークがもっと便利に!新しいシステムの変更点と活用法

2020年02月25日

ハローワークのシステムが大幅に刷新されたのはご存知でしょうか?

これまでの長きにわたり使用されてきた求人票のフォーマットが変更となり、機能も充実しました。
それに伴い今まで以上に豊富な情報を求職者に届けられるようになり、求人企業側の手続きも楽になるようなシステムとなりました。

人材不足の昨今、ハローワークへの掲載は求人企業にとって欠かせないものとなっています。ここではこれからハローワークを活用し人材確保を図る企業向けに、新求人票における従来からの変更点と手続きの流れを解説していきます。

2020年から変更となった点

まずは変更された点について解説します。
主に以下の3つがこれまでより強化された点となります。求職者・求人企業ともにメリットのある変更点のため、知識として頭に入れておきましょう。

① 求職者へ届けられる情報の充実
まず挙げられる点として求職者へ届けられる情報が多くなった点が挙げられます。
これまでの求人票はA4片面でしたが、2020年からはA4両面となり単純に情報を載せられるスペースが拡充されています。その中でも抑えておきたい新項目は以下の点です。

  • 職務給制度の有無
    アメリカから取り入れられてきた成果重視の賃金制度です。勤続年数が重視される職能給制度とは異なり、勤続年数に関係なく遂行できる業務や能力によって賃金を決定する制度です。
  • 復職制度の有無
    結婚や出産、配偶者の転勤などでいったん会社を退社した求職者を再雇用する制度です。
  • 就業場所における屋内の受動喫煙対策
    禁煙化が進む現代社会において重要視される項目です。企業としての対策を記載します。

一部項目では文字数上限が低くなり削除された項目はあるものの、上記のように時代に合わせた掲載項目が増えています。ほかにも「固定残業代」「賞与・昇給制度の有無」「36協定における特別条項の有無」など様々な情報が新たな必須項目として設定されているため、採用担当者は今一度自社の情報を整理し求職者が安心できるように詳細を記載しましょう。

② インターネットサービスの強化
これまでもインターネットを経て求人情報を提供するサービスは存在していましたが、今回の刷新によって求人企業側にも大きな恩恵が生まれました。求職者側・求人企業側双方の視点から、強化されたポイントを確認していきましょう。

求職者側の恩恵

  • ハローワーク内の端末とハローワークインターネットサービスの情報が統一された
  • 事業所の画像や地図、事業所からのメッセージなど新たに閲覧できる情報が増えた
  • 従来より早いタイミングで情報が公開されるようになった

求人企業側の恩恵

  • 会社のパソコンから求人申し込みや募集停止、事業所情報の変更が行えるようになった
  • 紹介された求職者へメッセージを送れるようになった
  • 一部の求職者へ応募依頼を送れるようになった

以上が主なポイントです。これまでは求人申し込みを行うためにハローワークを訪ね、手書きの申込書に記載しそこから窓口の担当者がチェック、数日後に公開という流れでしたが、以降は初回の手続きさえ済ませてしまえば会社から求人申し込みが行えます。求職者側も見られる情報が多くなり求人企業との直接コンタクトが可能となったため、これからは採用までの流れがよりスピーディーになりました。

実際に掲載するまでの流れ

2020年1月から新たな求人票を登録するためには、所定の手続きを終わらせなければなりません。一度行ってしまえばその後はかなり効率化ができるため、いま掲載したい求人票がある求人企業のみならず、今後使う予定がある方は今のうちから手続きを行っておくことをおすすめいたします。
それでは実際に求人企業がハローワークの新たなシステムを利用するためにどのような手順を踏めば良いのかを解説します。

事業者登録内容の追加登録

過去にハローワークへの求人票登録を行ったことのある企業であれば、すでに事業者登録は済んでいることと思います。今回の変更で事業者登録内容に受動喫煙対策などの追加情報が設けられています。
既に事業者登録が済んでいる企業へは郵送にて専用の記入用紙が送られており、無い場合はハ厚生労働省のwebサイトからダウンロードが可能です。用紙に記入をしたら直接ハローワークへ持ち込むかFAXにて送り、まずは事業者登録情報をアップデートしましょう。

求人者マイページの開設

今回のシステム変更の目玉ともいえるハローワークインターネットサービスの改善では、新たに「マイページ(※図1)」が設立可能となっております。事業所や取扱商品の画像掲載、オンライン求人申し込みやハローワークへの採否連絡、求職者への応募依頼などはここから行うことができ、今後は従来のようにわざわざハローワークを訪ねてのやりとりが必要なくなります。来所がいらないという点は人事担当の方にとっては非常にうれしいのではないでしょうか?

マイページの開設にあたり、まずは窓口もしくは書類の郵送・FAXにて自社がもつ採用メールアドレスの登録を行いましょう。登録が済んだら自社のパソコンからハローワークインターネットサービスにアクセスします。その後認証キーの受信ができたら開設完了です。

求人票の登録

求人票の登録はとても簡単です。まずは開設した自社のマイページにログインし、所定の箇所を埋めていくだけです。登録が終わったらハローワーク側でチェックが行われ、問題が無ければ2~3日ほどで求人票が公開されます。すでに登録している求人票を編集するときも同じような流れで行います。

マイページのインターフェイスはかなりシンプルで親切なものとなっており、初めて利用する際にも特段悩む点はないでしょう。万が一わからないことがあっても「ヘルプデスク(TEL:0570-077450)」でも操作方法を聞くことができるため安心です。

まとめ

有効求人倍率が高まり、ブラック企業が淘汰されている現代において、求職者が重視するポイントはすこしずつ変わってきています。給与や待遇だけでは人材を確保するこつとは難しくなりつつあり、求職者は求人票からうかがえる『働きやすさ』を感じ取っています。

今回の変更では求人企業・求職者の双方にメリットがありますが、その中でも「36協定による特別条項の有無」や「固定残業代の強調」「受動喫煙対策の有無」は求職者の心の声を反映した結果増設された項目だといえるでしょう。最近では服装や副業規定を気にする求職者も増えています。
待遇を良くすれば人が取れる時代はゆっくりと終わりを迎えています。人事採用担当者はめまぐるしく変わる時代のニーズを予見し、それを踏まえたうえで自社のアピールを行う必要があります。

今回の変更でこれまでのようにその都度手続きをしにハローワークへ足を運ぶ必要はなくなり、マイページから求職者とコミュニケーションをとれるようにもなりました。
新たなシステムを活用し、よりスムーズに採用活動を行えるように準備をして臨みましょう。

2020年02月25日